足底筋膜炎について

このような悩みは
ありませんか?

  • 朝起きて最初の一歩が激しく痛み、歩き出すのがつらい
  • 長時間立ったり歩いたりすると、足裏やかかとがズキズキ痛む
  • 通勤や買い物など、日常の移動が億劫になる
  • スポーツやウォーキングが痛みで楽しめなくなる

 

足底筋膜炎の原因について

足底筋膜炎は、足の裏にある「足底筋膜」という膜状の組織に繰り返しの負荷や刺激が加わることで炎症が起こる疾患です。特にかかとの前方~土踏まずにかけて痛みが出やすく、中高年やスポーツをする方、立ち仕事の多い方に多く見られます。それでは、主な原因について説明していきます。

 

足の使いすぎ(歩きすぎ・立ちっぱなし・走りすぎ)

長時間の立ち仕事やウォーキング、ランニングなど、足底筋膜に繰り返し衝撃がかかることで、微細な損傷と炎症が蓄積することで、足底筋膜炎になりやすくなります。特に硬い地面での運動や、急に運動を始めたときに起こりやすいと言われています。

 

靴の問題(クッション不足・足に合わない靴)

靴底が薄くクッション性がない靴、サイズが合っていない靴などは、かかとに強い衝撃を与えます。特に長時間の使用や運動時に悪化しやすいです。

 

足のアーチ構造の異常(偏平足・ハイアーチ)

足の土踏まずがつぶれている偏平足や、逆に高すぎるハイアーチ(甲高)の人は、足底筋膜への負担が偏りやすくなります。このような人は足の構造上、筋膜に常にストレスがかかる状態になり、炎症を引き起こします。

 

加齢による筋膜や組織の変性

加齢により筋肉や靭帯の柔軟性が低下し、足底筋膜が硬くなりやすくなります。40代〜60代に多く見られ、朝の一歩目に強い痛みを感じることが特徴です。

 

ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性不足

足首やふくらはぎの柔軟性が低いと、歩くたびに足底筋膜に過剰な牽引力がかかります。またストレッチ不足や筋肉の張りも、間接的な原因になります。

 

体重増加・肥満

体重が増えることで、足底への負荷が増加します。特に急激な体重増加や妊娠中・産後に発症することもあります。

 

足底筋膜炎の症状について

足底筋膜炎は、足の裏にある「足底筋膜」に炎症が起こることで、かかとや土踏まずに痛みが出る疾患です。特に「朝の一歩目が痛い」という症状が特徴的で、多くの方がこの痛みに悩まされます。それでは、主な症状について説明していきます。

 

朝起きて最初の一歩が特に痛い

特徴的な症状として、朝、ベッドから起きて最初に足をついた瞬間にかかとや足裏に鋭い痛みがあります。数分〜数十分動いているうちに少しずつ楽になりますが、また休憩後の歩き出しで痛みが戻ることがあります。

 

かかとの前方(内側)〜土踏まずにかけての痛み

足裏全体ではなく、かかとのやや前方や土踏まずに沿った部分にズキズキ・ジンジンとした痛みもあります。さらに、押すと痛い「圧痛点」がはっきりしていることが多いです。

 

長時間の立ち仕事・歩行・運動で悪化

仕事や買い物、スポーツなどで長く立っていたり歩いたりすると、足の裏がどんどん痛くなってきます。特に硬い床での作業や長時間の移動で悪化しやすくなります。

 

階段やつま先立ちなどで強く痛むこともある

足底筋膜が引っ張られるような動き(例:階段昇降、ジャンプ、つま先立ちなど)で痛みが増すことがあります。無理に動かし続けると、炎症が広がり慢性化しやすいです。

 

腫れや赤みは基本的にない

足首の捻挫などとは異なり、腫れや熱感が目立たないため気づきにくいため、外見からは分かりにくいです。しかし、痛みだけが強く、日常生活に支障が出るのが特徴です。