このような悩みは
ありませんか?
- 荷物を持ち上げると肘の外側がズキッと痛む
- ペットボトルのフタを開ける、雑巾をしぼるなどの動作がつらい
- テニスやラケットスポーツを思いきり楽しめない
- 手を使うたびに痛みが出て、仕事や家事がはかどらない
テニス肘の原因について

テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側にある「上腕骨外側上顆」に付着する筋肉や腱が炎症を起こす疾患です。名前に「テニス」とついていますが、テニスをしない人でも発症します。それでは、主な原因について説明していきます。
手首や指を「反らす動き」の繰り返し
手首を反らす・持ち上げる動作(伸展)を繰り返すことで、前腕の筋肉(短橈側手根伸筋など)に負担がかかります。この筋肉の腱が、肘の外側にある骨(外側上顆)に付いており、繰り返し刺激されて炎症を起こします。
ラケットスポーツ(特にテニス)の動作による負担
テニスのバックハンドストロークやトップスピンで、前腕の筋肉に繰り返し負荷がかかります。さらにラケットの握りすぎや、ガットのテンション・ラケットの重さが合っていないことも影響すると言われています。
パソコン作業・家事・手作業による負荷
マウスやキーボード操作、重いフライパン、雑巾しぼりなど、テニスをしていない人でも、前腕の伸筋を酷使する動作が多い人に多く発症します。近年は「主婦肘・デスクワーク肘」とも呼ばれることもあります。
加齢や使いすぎによる腱の変性(40代〜50代に多い)
年齢とともに腱や筋肉が硬く・もろくなりやすくなることも関係していると言われています。また小さな負担でも炎症を起こしやすく、自然治癒しにくくなる傾向があります。
誤ったフォームや道具の不適合
スポーツ時に無理なフォーム・合っていない道具を使っていると、肘への負担が増大します。特に、初心者や、フォームを意識せず長年続けている方に多いです。
テニス肘の症状について

テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側にある「上腕骨外側上顆」に付着する腱が炎症を起こして、前腕〜肘にかけて痛みが出る疾患です。テニスをする人に多いですが、日常生活の繰り返し動作でも発症するため、誰にでも起こりえます。それでは、主な症状について説明していきます。
肘の外側の痛み(圧痛)
肘の外側(上腕骨外側上顆)を押すと「ズキッ」「ジンジン」と痛みを感じます。痛みは軽い違和感から始まり、徐々に持続的・慢性的な痛みに変わることがあります。
手首を動かすと痛みが強まる
手首を反らす・物を握る・回すときに、肘の外側に痛みが放散することがあります。例えば、ペットボトルのフタを開ける・雑巾をしぼる・ドアノブを回す・カバンを持ち上げる
といった日常動作でも痛みが出やすくなります。
握力が低下する・物を落としやすくなる
筋肉の炎症や緊張により、握る力が入りにくくなります。「以前より物を握りにくい」「うっかり物を落とす」と感じることもあります。
前腕のだるさ・疲れやすさ
肘だけでなく、肘から手首にかけての筋肉(前腕伸筋群)に疲労感・重だるさを感じることもあります。パソコンや家事など、長時間同じ作業をすると症状が悪化しやすくなります。
テニスやラケットスポーツ中の痛み
テニスやラケットスポーツ中、特にバックハンドストロークの動作時に痛みが出るのが特徴です。初心者やフォームに負担のあるプレイヤーに多いと言われています。
